2026年1月25日日曜日

「久延彦 REPORT」(28)

  核兵器の開発や保有、使用、使用の威嚇などのあらゆる活動を例外なく禁止する初の国際条約である「核兵器禁止条約」が発効してから、1月22日で5年となりました。広島・原爆ドーム前には市民約100人が集いましたが、主催者の一人は高市政権において政府高官が核保有発言をしたことに言及し、「私たちの被爆国という立場は一体どこに消えてしまったんだろう」と怒りをあらわにしました。また、広島県原爆被害者団体協議会理事長の箕牧智之(みまきとしゆき)氏は、日本政府の姿勢を批判して次のように語りました。

 「私たち被爆者は、核兵器禁止条約を国の内外に訴え続けてきました。それから5年が経ち、世界は私たちの願いとは反対の方向に向かっている。日本政府の考え方は、まさに戦争前夜と言いたいくらいだ。」

2026年1月21日水曜日

「久延彦 REPORT」(27)

  高市早苗首相は1月19日の記者会見で、23日に召集される通常国会の冒頭で衆議院を解散し、27日公示、2月8日投開票の日程で衆院選を行うことを表明しました。そして、衆院解散については次のように述べ、その意義を強調しました。

 「高市早苗が首相で良いのかどうか、主権者たる国民に決めていただく。・・・自民と維新で過半数なら高市首相。そうでなければ野田首相か、斉藤首相か、別の人か。国民に選んでいただく。」

 高市首相は解散理由について、維新との連立政権合意書に盛り込んだ政策が、前回の衆院選で自民党が公約した内容とは異なっており、「国の根幹に関わる重要政策の大転換」がなされていることを主権者たる国民に問いたいからだ、と説明しました。まさに政策の大転換を国民に審判してもらい、「首相としての進退をかける」と明言したのです。

2026年1月14日水曜日

「久延彦 REPORT」(26)

 1月5日、高市早苗首相は三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝された後、年頭の記者会見に臨み、次のように力強く語られました。

 「本年は政治のリーダーシップをしっかり発揮していく年にしなければなりません。『分水嶺』となるかもしれない丙午(ひのえうま)の年頭に当たって、そう強く感じています。」

 「分水嶺」とはどういう意味なのでしょうか。これは物事の方向性が決まる重要な分岐点という意味です。つまり、本年が日本国にとって将来に繁栄をもたらすのか、それとも衰退に向かうのか、その分かれ目であることを意味しているのです。そのような国家としての命運を左右する重要な分かれ目に立ち、国家の最高指導者としての覚悟を表明したのが、年頭の会見であったように思います。

2026年1月7日水曜日

「久延彦 REPORT」(25)

 毎年1月3日に執り行われている「元始祭(げんしさい)」という皇室祭祀をご存知でしょうか。この「元始祭」は1872年(明治5年)に制定された皇室祭祀の一つであり、天皇陛下御親(おんみずか)らが御親祭され、皇位の元始を寿(ことほ)ぎ、宮中三殿において国家国民の繁栄を祈られる大切な祭祀です。そして、全国の神社でも、これに倣(なら)って「元始祭」が執り行われ、皇室の弥栄(いやさか)と国家の隆昌を祈願しています。戦前までは新年の最初に行われる大祭として、国民の祝祭日になっていました。

 戦後80年を経て、私たち日本人にはなじみのない祭祀となっているかもしれませんが、「元始祭」に込められた意味を知ることにより、私たちは日本人としての自覚を深め、日本人であることの誇りを取り戻すことができるようになるのではないかと思います。それでは、「元始祭」の祝詞(のりと)において「元始(もとつはじめ)」と読み上げられる皇位の元始とはどういうことなのでしょうか。これは、日本国のはじまりを意味しています。『日本書紀』によれば、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を天上の高天原(たかまのはら)から地上の豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに:日本の別名)に遣わされたこと、つまり「天孫降臨」が「元始」であり、日本国の肇(はじ)まりであるとされています。また、瓊瓊杵尊の血統を受け継ぐ初代神武天皇より現代に至るまでの万世一系の血脈が継承されてきたことが国土を治める由来ともなっているのです。