10月31日付の読売新聞のコラム記事「編集手帳」には、世界的な気候変動により、日本の四季が二季に変わりつつあるということが紹介されていました。その記事の一部を抜粋します。
「一年を四季に分けて風物を語る営みは、平安時代の貴族が始めたとされている。10世紀初頭に生まれた古今和歌集に見て取れる。
日本の四季の歴史は大体1000年というところらしい。民俗学によれば、それまでは二季しかなかった。農耕を行う『野の時期(春夏)』、薪(たきぎ)集めや狩猟をして暮らす『山の時期(秋冬)』。近頃は暑いと寒いで分ける新たな二季が登場している。
このまま気候変動が続けば、春と秋がなくなり、夏と冬だけになると警告する研究者は少なくない。・・・
気象庁が『高温に関する早期天候情報』を発表した。11月3日から5日にかけ、この時期としては『10年に1度の著しい高温』に全国が包まれるそうだ。」
ここにはいくつかの誤謬(ごびゅう)と意図的な捏造があります。そのことについては細かく触れませんが、はっきりと分かるのは気象庁の発表が全く間違いであったということです。11月3日から5日まで10年に1度の著しい高温に全国が包まれると予測されていましたが、実際にはこの3日間はいかにも秋らしい晴天が続きました。特に気温に関して言えば、全国的に平年通りで著しい高温に包まれることはありませんでした。
参考までに主要都市の気温を書き記しておきます。以下が3日間の最高気温と最低気温で、カッコ内が平年になります。
11月3日(月) 東 京 19.4(19.1) 10.6(11.2)
名古屋 17.9(19.8) 10.2(10.9)
大 阪 17.1(20.4) 13.3(12.5)
札 幌 10.0(12.4) 4.2( 4.5)
11月4日(火) 東 京 17.5(18.9) 8.2(11.0)
名古屋 18.3(19.7) 7.9(10.8)
大 阪 17.7(20.2) 8.9(12.3)
札 幌 11.7(12.2) 1.5( 4.3)
11月5日(水) 東 京 15.9(18.7) 9.0(10.8)
名古屋 16.3(19.5) 13.2(10.6)
大 阪 17.0(20.0) 14.5(12.2)
札 幌 16.1(11.9) 7.5( 4.1)
気象庁はわずか数日先の気温でさえ正確に予報することができないのです。「高温に関する早期天候情報」として、10年に1度の高温を予報していながら、全国的に平年通りの気温であったことは何を意味しているのでしょうか。それでいて、さらに何年も先に地球が温暖化するとか、世界的な気候変動が起きているとか、何を根拠としてこのような誤情報を発表しているのでしょうか。
日本の四季は依然として健全であり、二季になどなっていません。今年の桜は平年通りで全国各地では入学式が行われる頃に満開となりました。また、今年の紅葉はそれこそ10年に1度の当たり年と言われ、全国の紅葉の名所からは今年の紅葉が例年になく美しいという情報が寄せられています。どこに気候変動の予兆があるのですか。激甚(げきじん)災害が増加すると言いながら、今年の紅葉が美しいのは、紅葉の最適条件が揃ったからです。つまり、暑い夏と十分な日照時間があること、秋になり朝晩が冷え込み昼夜の寒暖差があること、そして、台風による塩害がないことです。今年はまさに美しい日本の四季が戻って来た一年だったのです。
そこで、トランプ大統領が国連演説で語った気候変動に関する「不都合な真実」を思い返さないわけにはいきません。トランプ大統領は国連演説で次のように語りました。
「私の意見では、これは世界に対して行われた史上最大の詐欺です。もう地球温暖化はなく、地球寒冷化もありません。国連をはじめとする多くの機関が行った予測は、多くの場合誤った理由で、すべて間違っていました。これらは愚かな人々によってつくられたもので、自国の財産を奪い、その国に成功の機会を与えませんでした。このグリーン詐欺から脱け出さなければ、あなたの国は滅びます。」
地球温暖化や世界的気候変動というグリーン詐欺から脱け出すことができなければ、私たちの国は否応なしに滅びに近づいているのかもしれません。日本には四季があります。暑いか、寒いか、だけではなく、涼しい時もあり、温かい時もあり、四季折々の美しさがあることを私たちは思い起こさなければなりません。暑いと寒いの二季しかないと思うのは、すでにグリーン詐欺に騙されている証拠なのではないでしょうか。今こそ、四季の美しさを心から感じることのできる日本人の情緒と感受性を取り戻さなければなりません。一年を四季に分けて風物を語る営みを忘れてはなりません。そして、四季に梅雨を加えて一年は五季あるとも言われる美しく豊かな日本の自然をこよなく愛する心を大切にしなければならないのです。